高校の修学旅行以来、うん十年ぶりに倉敷に行ってきたのですが、
当時の記憶はあまりないながらも、大原美術館に行ったのははっきりと憶えています。
大原美術館に行けば何かを思い出すでしょうか?
大原美術館の本館から
大原美術館は倉敷の実業家大原孫三郎さんが昭和5年に設立した私立美術館です。
セザンヌ、シャガール、ゴーギャン、ピカソのように誰でも知っている画家の絵画が、こんな観光地で見られるのが驚きです。モネの睡蓮もありました。
入り口はパルテノン神殿ような外観。
コロナ禍なので名前や連絡先を登録してから入りました。
美術館の中から外を見ると、松の木に瓦屋根の街並みがあって不思議な感じ。
国内外の、年代も様々な作品をたくさん見られたのですが、その中で高校時代に確実にここで観たことを思い出したものがありました!
それはルチオ・フォンタナの『空間概念 期待』。
爪痕のような切込みが3本入った真っ赤な絵です。インパクトが凄すぎて覚えていました。
日本文教出版HPより
もう一つ、ポストカードを買ってしばらく壁に貼っていたことを思い出したのが、 ジャクソン・ポロックの『 ブルー 白鯨 』。
濃い水色に黒くて細い線で不思議な図形が描かれているのですが、 濃い水色に白、黄、オレンジといった色合いが気に入って買ったのだと思います。
白鯨というタイトルだったとは。
https://www.jackson-pollock.org/ より
新児島館でヤノベケンジさんのサン・シスターと出会う
大原美術館は、本館、分館、工芸・東洋館がありますが、分館は休館中。
その替わりと言うわけではないでしょうが、ちょっと離れた場所に新児島館(仮称)が開館したとのことで行ってみました。
もともと中国銀行倉敷本町出張所なので、いかにも昔の銀行という感じの天井の高さと高級感、重厚感が素敵な建物です。
そこになんとヤノベケンジさんの作品『サン・シスター(リバース)』が展示されていました。
サン・シスターは、なんとサン・チャイルドのお姉さん!
ちなみにサン・チャイルドはこんな感じの子どもの像。2011年の作品です。
2013年のあいちトリエンナーレで購入したマウスパッドをいまだに使用しています。
瞑想中のサン・シスター。
覚醒すると立ち上がりながら手を広げて目を開くそうですが、その様子は見られませんでした……(残念)
後ろ姿はこんな感じ。髪の毛が長いです。
現代美術が結構好きなのですが、まさか倉敷観光でヤノベケンジ作品を見られたことが思いがけないラッキーでした。
またフォンタナとポロックの絵で、ようやく「倉敷、懐かしい!」という気持ちになりました。
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