前回お伝えした通り、千葉県千葉市へのプチ旅行でホキ美術館に行ってきました。
ホキ美術館は世界でも珍しい写実絵画専門の美術館です。
写実絵画とはその名の通り、見たままを忠実に描く絵画。
だったら写真を撮ればよくない?
だったら写真を撮ればよくない?
はい、そう思っていました。
超絶技巧で描かれた絵は、まるで写真のようにリアル。
そのテクニックは凄い。
けれど、そんなにリアルに描くなら写真を撮ればよいんじゃないかしら?
ストリートピアノで超絶技巧と言われる難曲を弾いて、ドヤっている人のような……(失礼)
実はホキ美術館に行きたいと思ってた理由も、絵画鑑賞したいというよりは美術館の建物を見たい、というのが主だったんです。
結果的には、初めての写実絵画鑑賞は新鮮な体験になりました。
『瞳の奥にあるもの』=それは画家の姿なのでは?
このときは『瞳の奥にあるもの』という企画展が開催されており、人物の絵画が多めの展示でした。
人間って誰もが見慣れている分、ちょっとした違和感に気付きやすいと思うんです。
髪の毛やまつ毛とか細かい部分も多いし、肌や洋服も綺麗すぎるとCGのように見えてしまう。
でも、まるで写真のように見えたので、それだけ本当に“リアル”なんですよね。
なんだかんだで、やっぱり超絶技巧は凄かったw
画家の方はとんでもなく長い時間をかけて描いたんだろうな。
ということは、この人物、このモチーフを描きたいって思いがとても強そう。
そう考えると、なぜ描こうと思ったのか、ということが気になってきちゃう。
あと、写真のようだけど写真ではないからこそ、嘘を“リアル”にできるのかもしれない。
良い嘘としては、背景を変えて人物を強調したり、空想の世界を実在するもののように描くとか。
怖い嘘としては、例えば手を4本にして描いたら『この人は手が4本あるんだ!』と思ってしまいそうな……
『これはCGです』って言われたら嘘の絵なのねと思うのに、『手で描きました』と言われると、そこに嘘があるとは思わない強さがある。ちょっと怖い。
そんないろいろなことを考えさせる写実絵画でした。
だったら写真を撮ればよくない?では収まらないんですね。
写実絵画見てみて!
にほんブログ村
☆応援クリックお願いします☆
コメント