金沢駅に着いて、まったく金沢っぽくないのは自覚しながら、駅ビルにあったDONQでお昼ご飯を食べて、路線バスで金沢21世紀美術館に行くことにしました。

やっぱり21世紀美術館は外せない?
金沢21世紀美術館は金沢城や兼六園といった、ザ・観光地のすぐ隣にあります。
なので、ここも金沢旅行ならば必ず寄るような超有名観光地。
妹島和世さん、西沢立衛さんの建築家ユニットSANAAデザインの建物が有名ですよね。
ガラス張りで平たい円形の建物。
綺麗な円形すぎて入り口が分からず、ぐるぐると回ってしまうのはお約束w
この美術館は、
現代アートを「民主化する」こと。現代アートを皆さんの手の届くものにして、そこから感じたことを話し合ったり、自分の内側で熟考し何らかの行動につなげたり、また新しい知を生み出したり。時代への感性を研ぎ澄ましてもらうことを目的とする美術館。
と語っているように、現代アートが中心の美術館。
現代アート好きな私は、初めて金沢に来たときに一番最初に行った場所がここでした。
大人気の美術館だし、休日だし、混雑がとても心配。
でも時間に余裕があるので、今回も行くことにしたのです。
常設されているアートも楽しい
金沢駅から路線バスで10分くらいで到着。
21世紀美術館の敷地に入ると、常設されているアートたちがもう楽しい。
カラフルな影が地面におちる「カラー・アクティヴィティ・ハウス」。

みんな大好き「スイミング・プール」。
プールの中(というか水面の下)に入るのは時間予約制になっていました。
私は前回入ったから今回は諦めた。
ちなみにプールの水深は10cmとのこと。


作品と気づかずに前を素通りしている人も多かった「金沢の自動ドア」。
鏡張りの自動ドアを抜けると、鏡張りの自動ドア。
そんな感じに5層の自動ドアを通り抜けることができます。
それだけなんですが、なぜか不思議な気分になれる。無限回廊のような感じ。
何度も行ったり来たりしてしまいました。

屋上に人がいる?「雲を測る男」です。

一生懸命に測っていますが、今日は快晴なので雲は無かったかも?

その「雲を測る男」を眺められるフロアに置いてある揺り椅子とその後ろの壁画。
この鮮やかさ、派手さが金沢っぽい。
金沢の伝統工芸である加賀友禅モチーフのデザインでした。

一番楽しみにしていた「ブルー・プラネット・スカイ」。
新潟にある光の館で有名な、ジェームズ・タレルさんの作品。
なんと綺麗なブルースカイ!いい日に来れた。

コレクション展2 都市漂流
さらに、コレクション展も観てみよう!
この時開催されていたいたのは「コレクション展2 都市漂流」。
都市という川に漂流する一個人へのケアをテーマに、都市生活にまつわる個人の体験に焦点を当てた作品を集めた展示とのこと。
何気ない室内に見えて、なぜか気になる「ところにより雨」。
床が雨で濡れているのではなく、黒い液体が広がっている?!

エンターテインメントだった「プライウッド新地」。
入り口に置いてあったこの黒板をなんとなく見ていたのですが、これからこの部屋で起こる様々な出来事を知らせてくれている案内図でした。

天井の高い広めの部屋に入ると、まず大きいモニターが置いてありドキュメンタリーのような映像が流れていました。米軍基地とかその周辺の道路が映っていたような。
その映像が終わると、、、、
奥で何かが始まった!!

ちょっと前に誰かの家にあったような古めの家財道具、ミキサーとか、ラジオとか、ギターとか、自転車とか、、、
いろいろな物が次々に動きだし、それを音と光と映像で繋いでいく。
不思議空間のこの部屋に入った人はもう立ち止まるしかなく、
次にどこで何が、どのように動き出すのか、ワクワクしながら待ってしまいます。
戦後の日本における輸入文化受容のあり方や、大量消費・大量廃棄社会への批評性に満ちた作品とのこと。
最初に観たドキュメンタリー映像は、練馬区が駐留米軍返還地の団地化や大型施設が建ち並ぶことで大量消費の街へと変容していった様を語るものだったようです。
狐につままれたような気分で部屋を後にしたのでした。
金沢駅まで歩いて帰ろう
今回の旅行では21世紀美術館に来るつもりはなかったのだけど、
やっぱり来てよかったな。現代アートって面白い。
外に出ると、前回来たときにはなかった「まる」が大人気でした。


とても混んでいる、当日にチケットを取るのが大変、といったネットの噂を見ていたのですが、
全然そんなことはなくて、賑わっていると言うような程よい混み具合でした。
時期的なものもあるかもしれませんけどね。
https://www.kanazawa21.jp
さて、また路線バスに乗ってもいいけど、それも面白くないので
金沢の街を見ながら、ゆっくりと歩いて帰ろう。
金沢駅までは40分くらいです。


古都金沢で現代アート
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