豊橋旅行のついでに蒲郡に来ています。
竹島をぐるっと一周したので、また橋を渡って陸地へ戻りましょう。
丘の上にある蒲郡クラシックホテルを眺めながら!

あんなに眺めのいい場所にあるホテルだとは知らなかった。
きっとお部屋からの景色も最高なんだろうなぁ。
公式サイトをのぞいてみると、空からホテルを撮影した動画が流れてて、とれも素敵です。
いつか泊まってみたい~
ちょっと調べてみたら、9月の週末に海側のツインルームを一人で素泊まりすると28,500円。
平日なら22,500円。
……あれ? ちょっとがんばればいけるかもしれない?
いつかちょっとした贅沢で泊まりにこよう。
蒲郡のはじまりは 藤原俊成
お祭りでにぎわう芝生の広場に戻ってみると、蒲郡の紹介看板を発見。

さっき歩いてきた竹島と八百富神社もちゃんと載ってました。
右上の銅像の人物は藤原俊成さんという方で、この人が竹島に八百富神社を建てたようです。
昔は荒れ地だったこのあたりを開拓して、蒲郡の土台を築いた人物なんだとか。
そして、右下に載っている「海の文学記念館」がちょっと気になるので、せっかくだし行って見ることにしました。
場所はすぐ近く、歩いて数分のところです。
文豪たちのワーケーション場所 海の文学記念館

海の文学記念館に来てみると、入り口には「常磐苑」の文字が。
もともとは「常磐館」という旅館だったそうで、昔は文豪たちの保養地として人気だったようです。
なるほど、それで“文学記念館”なんですね。
常磐館を建てたのは、名古屋の実業家・瀧信四郎さん。
蒲郡クラシックホテルの建設にも関わっていた方です。
海の文学記念館があるのは、蒲郡クラシックホテルの麓と言ってもいい場所なのですが、
ここよりももっと眺めの良いリゾートホテルにしたい!ということで、丘の上に蒲郡クラシックホテルを建てたのかしら?

常磐館ができたのは1912年。外観は洋風で、レトロなかわいい雰囲気です。
でも中に入ってみると……畳の座敷に障子!
この和と洋の混ざった感じがおもしろい。

ちなみに1912年は、明治45年から大正元年へと移り変わった節目の年。
西洋文化に憧れるものの、まだまだ日本らしい風習が捨てられなかった時代なのかもしれませんね。
海が見える場所に低い机が置いてありました。
こんな風に海を眺め、波の音を聞きながら文豪たちは本を書いていたんでしょうね。
……私だったら海をぼーっと眺めてしまって、ぜんぜん仕事にならなそうw
幻の小説?菊池寛の「火華」
この元常磐館に来ていた文豪たちとは、菊池寛、志賀直哉、谷崎潤一郎、山本有三、川端康成、井上靖、三島由紀夫……
そうそうたる顔ぶれですね。
なかでも菊池寛の『火華』という作品は、常磐館を舞台にした小説のようです。
ネットの海を探してみたのですが……なんと本にはなっていなくて、原本のデジタルアーカイブしか見つかりませんでした!
1922年の作品なので、当時の文体で読むのはキツイかも~と思っていたのですが、
漢字にふりがながふってあって、意外と読みやすい!
しかも、ちょっと面白そうな雰囲気なので、せっかくだしじっくり読んでみることにします。
気になる方は、こちらから読めますよ!
さて、そろそろ豊橋に帰ろうかな。

ワーケーションはできない自信あり
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