豊橋市役所の展望フロアから降りてきました。
この日は平日で、ちょうどお昼時なので市役所も賑わっているし、職員の皆さんが休憩スペースでご飯を食べていたりして良い雰囲気です。
次は展望フロアから見えた緑豊かな豊橋公園へ行きます。
市役所の敷地のすぐ脇からも入れるけど、あえて正面入り口まで少し遠回り。
豊橋公園と書いてある立派な門から入りましょう。

意外な歴史があった豊橋公園
門をくぐって少し歩くと、豊橋公園の案内図がありました。
テニスコートに野球場に陸上競技場、とても広くて立派な総合公園ですね。
そして看板の左上には「吉田城鉄櫓」。ここは吉田城址公園でもあるのです。


その先にもう一つの案内板。
それは「歩兵第十八聯隊」についての説明でした。
歩兵第十八聯隊とは、明治時代、この地に創設された大日本帝国陸軍の部隊で、ここ豊橋公園一帯に駐屯していたのだそうです。
なので、園内にはかつての軍事施設の遺構が点々と残されているよう。
この第十八聯隊は、日清・日露・日中戦争といった歴史の大舞台をくぐり抜け、
そして最後は、太平洋戦争の激戦地・グアムで玉砕……

そんな歴史も刻まれた公園ですが、今は街の人がのんびりと散歩しています。
東屋ではギターを手にしたグループが練習中で、ギターの音色の中で森林浴ができました。


戦国時代の歴史をしのぶ 吉田城鉄櫓
木漏れ日の中、足を止めずにひたすら歩いていると、川辺に出ました。
これは市役所の展望フロアから見えた豊川ですね。
穏やかな流れがずっと続いていて、川沿いには散歩道が伸びているし、ここも気持ちの良い場所です。
豊橋市民が羨ましくなる。

ふと顔を上げると立派なお城!
案内板の左上にあった吉田城鉄櫓ですね。

川から続く石段を登ります。
この石段も昔からあるものなのかな?
もしかしたら、三河湾から運ばれてきた荷物を、ここで荷揚げしていたのかもしれませんね。

吉田城鉄櫓の中は無料で入れて、ちょっとした資料館のようになっています。
市役所の展望フロアにあった豊橋市の歴史よりも、もっと古い時代の歴史が展示されていました。


もう一つの歴史 彌健神社
吉田城鉄櫓を出て、次は豊橋市美術博物館に向かおうと、公園の中を歩いていたら、ちょっと薄暗い緑の中に、ぽつんと鳥居がありました。
神社があるのかと思って近づいてみたけれど、社殿が見当たらず、ひっそりと静かな空気……なんだかちょっと怖いくらい。
良く見てみると鳥居の奥に大きな銅像。

え?あれは誰?と近づいてみたら「神武天皇」でした。
そう、ここ豊橋公園は歩兵第十八聯隊の駐屯地でもあった場所。

かつてここには「彌健神社」という第十八聯隊の守護神社があり、当時は社殿もちゃんと存在していたようです。
何らかの理由で社殿は無くなって、現在は鳥居だけに。
神武天皇の銅像は、日清戦争の戦勝記念で建てられたもので、顔は明治天皇に似せて造られています。
とはいえ、銅像はもともとこの場所にあったものではなく、太平洋戦争後、鎮魂の意図をもって別の場所から移設されてきたそうです。
何気なく歩いていた公園の中に、そんな歴史の断片が潜んでいたとは……
気を取り直して、豊橋市美術博物館に向かいます!

歴史深い公園だった…
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