初めての山口県。
もうちょっと、唐戸市場のまわりをお散歩してみます。
市場のすぐそばに「赤間神宮」という大きな神社があるので行ってみることにしました。
ここは平家と源氏の最後の戦いである「壇ノ浦の戦い」があった場所。
この赤間神宮が祀っている第81代・安徳天皇は、
その「壇ノ浦の戦い」で、武将や女官たちと共に、わずか8歳にして海へと身を投じて亡くなった悲劇の天皇なのです……
赤間神宮の見どころは?
赤間神宮に到着。
鳥居の立派さから大きい神社であることが分かりますね。

その立派な鳥居の手前には、下関市のメインキャラクター「せきまる」の青いポストww
カワイイ!けど、ポストだと気付かなそうww
相変わらず下関市は ふぐ愛 がさく裂していますね~

そんな赤間神宮の境内案内図をみていて、気になったのが、左上にある「耳なし芳一堂」!
あの小泉八雲の怪談で有名な「耳なし芳一」。
怨霊から見えないように全身にお経を書いたのに、うっかり耳に書き忘れたせいで、 怨霊が唯一見えた耳をもぎ取ってしまう……
きゃーーー!
子どもの頃に読んだこの怪談の挿絵が恐ろしすぎて、忘れられなかった。
なので、この耳なし芳一堂に行ってみましょう。

怪談「耳なし芳一」の舞台はここ
鳥居をくぐって見えてくるのは、なんだか竜宮城のような立派な門構え。

くぐるのがちょっと楽しい。

そして脇の方にひっそりとある「耳なし芳一堂」にやってきました!
なんと、芳一の語りと琵琶の音色が流れています。

耳なし芳一は、琵琶法師として「平家物語」の壇ノ浦の段を得意としていたそうです。
目の見えない芳一が、毎晩どこかへ出かけては明け方に戻ってくる。
そんな不思議な行動を心配した人々が、ある晩こっそり後をつけてみたところ……
なんと、誰もいない平家一門の墓地で、無数の鬼火に囲まれながら、芳一が琵琶を弾き語っていたのです。
きゃーーー!
そう、芳一が語り聞かせていた相手は、生きた人間ではなく、壇ノ浦で命を落とした平家一門の怨霊。
鬼火が浮かぶ墓地に響く琵琶の音……
そして、耳なし芳一堂のすぐ横には、実際に平家一門のお墓がありました。
きゃーーー!
物語を再現しすぎ!

とはいえ、目の前に並ぶお墓は、どれも質素でお粗末といってもよいくらいのもの。
かつて栄華を極めた平家の人々が、こんな形で眠っているのかと思うと、なんとも物悲しい気持ちになります。
まさに、栄枯盛衰。

耳なし芳一堂に飾られていた提灯を観てみると、なんと栃木県の湯西川温泉にある「平家の里」から奉納されたものでした。
湯西川といえば、平家の落人たちがひっそりと暮らしていたと伝わる温泉地。
こんな遠くから栃木県まで逃れたんですね。
壇ノ浦の海へ
なんだか悲しい気分になってきたので、赤間神宮を出て、もう一度海辺に来ました。
目の前に広がるのは、壇ノ浦の海。
かつての戦場ですが、今は貿易船が行き交う… ある意味今も経済戦争の戦場かも?

ここは駐車場に挟まれた小さな緑地なのですが「阿弥陀寺公園」とう名前がついていました。
阿弥陀寺は赤間神宮の前身だったお寺で、神社となったことで無くなってしまいました。
神道と仏教が融合していた時代の名残ですね。
そしてこの公園の入り口にあったのが、悲劇の天皇である安徳天皇像。
これは、8歳の安徳天皇が女官とともに入水するシーンなのかもしれない……

石板には、平家物語の有名な冒頭の一説が刻まれています。
祇園精舍の鐘の聲 諸行無常の響きあり
娑羅双樹の花の色 生者必衰の理をあらはす
おごれるものも久しからず ただ春の夜の夢のごとし
たけきものもつゐにはほろびぬ ひとへに風の前のちりにおなじ
中学生のころに暗記させられたおかげて、今でもそらんじることができるんです。
義務教育の影響って恐ろしい…
あっと言うまでしたが、濃い山口県観光ができました。
(これで山口県観光したといったら、山口県民に怒られそうですが)
そろそろ関門汽船で門司港に戻りますー

ちなみにこの船の絵柄は武蔵と小次郎。
ここからは巌流島に行く船も出ているんですよw

平家物語は冒頭のフレーズしか知らない
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